どうも。
林真理子氏が提唱する「野心を持つ人間のためのすぐに役立つテクニック三ヶ条」を紹介する。
何に役立つかと言うと、「効率よく成功すること」だ。こういうのを見るたびに「林真理子は本物の肉食だなぁ」と感心してしまう。ここまでガツガツしていると、みっともないを通り越して、むしろ清々しいぐらいだ。
きっとライオンがシマウマを食べているところを見て、「嫌だなぁ」と思う人は少ないだろう。それと同じ現象が起きているように感じる。
では、紹介していこう。
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①時間は二倍に使う
私は、隙間の時間に、何かひとつのことだけに時間を使うということはしないように心がけています。
~中略~
こま切れの隙間時間をどう過ごすかで、生き方さえも決まってくると思います。
同じ時間を生きているのに、私たち人間には知識や器の差がある。この差はどこから生じるかというと、隙間の時間にどれだけ積極的に自分の人生にかかっているかの違いに拠るところが大きい。電車に乗っている三十分なりで、本や新聞を読む人と、携帯電話でのメールに明け暮れている人の差は、年齢を重ねるごとに大きくなってしまいます。
これは色んなところで書かれていることである。
林真理子氏のような売れっ子作家であっても、いまだに日々の時間の使い方には気を使っているようである。というか、そうでないと一流でい続けることはできないのかもしれない。
電車に乗ればみんなゲームをしているか寝ているかだし、ポケモンGOが流行ってしまう辺り、みんな時間を持て余しているのかもしれない。平和だとも言えるが。
きっと日本は豊かなのだろう。そして平和なのだろう。この国で必死になる人というのは、追い詰められた人か野心を持った人だけなのだ。
私は成功したい。己の人生という限られた資源を限りなく、有効活用したいと思う。
まあムダなことも嫌いじゃないがな。
②まずはぐっすり眠ってから考える
一晩ぐっすり眠ったら、少々の嫌なことを忘れさる能力は大事です。野心を持つと、新規まき直しをしたり、毎日、気分をリセットしなくてはならないことが大なり小なり生じてくる。落ち込むようなことがあったら、とにかく寝てしまいましょう。
~中略~
嫌なことを引きずらない能力は、絶対に運も強くすると思います。今日は今日の楽しみを見つけるのが得意な人が、運の強い人。道端でかわいい花を見つけたら、何かいいことがありそう!と思える感性こそが強運への近道なんです。
疲れていると、本当にすべてのことが嫌になる。普段なら我慢できるようなことも我慢できなくなるし、やたら感情的になるし、やる気だって出ない。ミスもすれば忘れることもあるし、散々だ。まあ私の場合、忘れるのはいつものことなのだが。
こういった点で無理をしないことは大事だと思う。
一流になればなるほど、しっかりと休息を取るそうだ。それは常に自分の中で「いま一番大事なことは何か?」という問いかけを行なっているからこそ、下手に無理をして失敗したり生産性を落とすことよりも、まずは休息を取って、また新しい気持ちで仕事に臨むのだ。
また気分を切り替えることも非常に大事である。
三流の人は嫌なことがあったときに「被害者感情」を持ってしまう。そうすることで、「可哀想な自分」という成功していないことへの理由ができるからだ。まあただの言い訳でしかないのだが、本人はそう思っていないことが多い。
この「私、可哀想」という悪魔をさっさと追い払い、明るい気持ちでいることは成功する上で必須だと思う。だって、暗い人といるのは誰だってイヤでしょ。静かな人とかは分かるが、暗くジメジメした人というのは思考がカビ臭くて、そばにいる人にも悪影響を及ぼす。
あなたがそうでなかったとしても、身近にそういう人はいませんか?
ということが次のポイントにつながってくる。
③運の強い、楽しい友人たちと付き合う
運とは、友人に引きずられるものだと思います。
~中略~
私は運というものは実体のある不思議なものだと捉えています。もっと具体的に言うと、ふだん空気中のどこにでもふわふわと浮遊していて酸素のような飛び交っている“強運の素”は、溌剌として明るいオーラを出している人にだけ止まるものだと思っているんです。
三流には三流が寄るように、運がいい人の周りには運のいい人が集まるということだろうか。悲しいことに私の周りには運の強い人というのがいないので分からない。当然私も運は強くない。
確かに思えば、私の職場では「こんな不幸があった」的な会話が主な話題だし、なんなら「こんなラッキーなことがあった」なんて話をしようものなら、ものすごい場が白ける可能性がある。「へえー、良かったじゃん!」なんてコメントは出ないと思う。
これは怖いことだ。知らず知らずの内に、私たちの職場では「不幸はおもしろい。幸運はつまらない」という常識が出来上がってしまっているのだ。
いつかの記事で書いたが、人の価値観や考え方というのは体臭のようなもので、それがどれだけ悪臭を放っていても本人は気付くことができないのだ。
私たちはひどい体臭を放っていたようである。そりゃあ成功できなくて当たり前なのかもしれない。
それにしても、運が強い友人ってどこにいるんだろうか?
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欲望を飼いならさない
林真理子氏の著書を読んでいると、自分の中にあった今まで蓋をしてきた部分から何かが漏れ出てくるのを実感する。しかもそれはこうやって記事を書いている間にも、次第に勢いを増してきている気がする。
それを直視することは、何だか怖い気もするし、見てみたい気もするし、少々複雑だ。私の中に溢れる欲望は醜い形をしているのだろうか?
きっとこの私の中に溢れている“欲望”を飼いならさないことが成功への活力になるのだろう。
私のようなお気楽な人間には、そういう後押しをしてくれるもの、焦燥感に駆られるものがないと行動に移せない。
もしこの記事を読んでいるあなたが成功したいと思っているならば、ぜひとも自らの欲望をしっかりと見つめてほしい。そしてその欲望を飼いならさないで解放してほしい。
それがきっとあなたのモチベーションになるはずだ。
以上。
いやー、それにしても凄い本だった。
基本的に私は本のレビューをひとつの記事にまとめるようにしているのだが、あまりにも内容が濃いので3記事にまで増えてしまった。
こういう刺激的な体験をもっとしたいものである。
野心のすすめ (講談社現代新書) | ||||
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