どうも。
どこの職場でも上司と部下の関係ってやつはあると思うが、少し勘違いしがちなことを教えたいと思う。
上司のあり方は部下によって変わる
上司というのは、部下を導く人のことである。ときには支えて上げる人のことである。
そうなると、部下のレベルによってやることが変わってしかるべきである。しかし無能な上司の場合、いちいち考えることから避ける傾向があるので、画一的な指導を行なったり、放任主義に徹したり、「盗め」と突き放したりする。
これでは人は成長しない。
あまりにも有名で引用するのはためらわれるが、山本五十六の言葉はやはり金科玉条である。
やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、
ほめてやらねば、人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。
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パターン別で上司のあり方を5つ紹介
「レベル」というのは、仕事における「考え方」や「知識」のことである。これによって職場での実績や影響力に差が出るのだ。
職場によっては、上司と部下のレベルに極端な差がある所もあるだろうし、ほぼ同じの所もあれば、場合によっては部下の方が上司よりもレベルが高いなんてこともあるだろう。
今回の記事では、それぞれのパターンとそれぞれにおける上司のあり方を紹介したいと思う。
ぜひとも上司の皆様には、自分の態度を改めるキッカケにしてほしい。
部下育成は難しい。しかしそこから逃げていると、いつの間にか知らないうちに取り返しの付かないことになってしまう。
本当に怖いのは、取り返しの付かない状態になることよりも、それに自分が気付けないぐらい徐々に、しかし確実に変わってしまうことである。
後悔しないためにも、定期的に自分のあり方を見つめ直したいものである。
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①部下のとの間にレベルの差がない場合
まずは部下との間にそこまでの差がない状況である。
長期に渡り、同じ職場で働いているとこうなる場合が多い。
部下とのレベルが近いため、一緒に問題を共有して考えたり、一緒に新しい知識を勉強することができる。自然と共有できることは、仕事を進める上で非常に力になる。
そこで、上司は部下に「共に職場を良くして行こう」「共に業績を上げよう」という姿勢を見せることが重要である。
ただし、自らがその手本にならなければお話にならない。
部下にとって上司の姿は、未来の自分である。その上司がダラダラとしていれば、「この程度でいいのか」と怠けだすだろうし、向上心の強い部下であれば「もう先はないな」と職場を去ってしまうだろう。
上司は自分から、事前に学習したり、考えをまとめておいたりしておくようにしよう。
レベルが近い分、部下は上司を尊敬しづらいからだ。
上司がどれだけ主体性を発揮できるかが重要である。
②部下との間にレベルの差があるとき
次は部下との間にレベルの差がある場合である。
こういったときは、上司がどれだけ歩み寄れるか、部下の目線に立てるかが大事になる。
レベルに差があるときは、考え方を中心に指導を行なうようにしよう。相手の幼稚さに嫌気が差すこともあるだろうが、根気よくやることが重要である。やってみせることは、分かりやすくてオススメである。
アホな上司の場合、レベルの差があることが快感になってしまい、その力の差を利用して部下を振り回したり、乱雑に扱ったりすることがある。注意したいものだ。
高い位置から眺めていても仕方がないので、自らが中に入っていくことが大事である。
そのために自分の自分の仕事がおろそかになる場合があるだろうが、早く自分の仕事ができるように、今をなんとかするのが先決である。
保身に走る上司は、部下育成よりも自分の抱えている仕事にばかりをしてしまう。そういう上司を見ると頭をぶん殴ってやりたくなるが、まあ気持ちは分からんでもない。私もそういうときはある。
上司は今までの経験や知識で部下の育成ができてしまうが、将来に向けて自分自身のレベルアップも別途進めていこう。
あぐらをかいてはいけないのである。
③部下と自分のレベルが同じとき
次は上司と部下のレベルが同じになってしまったときの場合である。
この場合はけっこう危険である。
人によってはこの状態を「友達みたいでラクチン!」などとのたまっているかもしれないが、それでは職場が機能しなくなるのも目前である。
部下とレベルが同じということは、上司としての責務を果たしていないだけでなく、部下を不幸にしていることにもなる。手本なる存在がいないからだ。
こういう場合の上司は、勉強したり、成長したりすることを放棄していた期間が長いことが考えられる。上司はとにかく自ら経験していくことが必須である。
部下によってはこの状況に対して「なんでこんな人の方が自分よりも多く給料を貰っているんだ…」と疑問を感じていることだろう。
自分のレベルが上がるまでは、主体性を発揮して責任を負う姿勢を部下に見せる必要がある。つまり実力がない分を人間性でカバーをするということだ。
何度も書くが、とにかく自分を成長させることを最優先の課題とすること。
というか、そもそも部下を育成できない状況なのだから、自分を成長させることぐらいできるだろう。
④部下の方がレベルが高いとき
続いては、部下の方がレベルが高い場合である。
さあ、かなりの危険信号が灯っている状況だ。
わざわざ言うまでもないが、とにかく経験するしかない。勉強するしかない。
これを最大の課題として取り組まなければ、取り返しの付かないことになる。というかもうすでに遅いかもしれない。
この状況の場合、部下はあなたのことをバカにしているだろう。バカにしていない場合は、ただ単に部下があなたのことを見下していることに自覚していないだけである。
この状況を正面から見たくない上司は、往々にして「部下任せ」や「傍観」という態度を取りがちである。現実逃避も良いところだが、本人がそれでいいのであればいいのだろう。好きにしてほしい。
そのままでいれば、上司は役職以外のすべてを部下に持っていかれることだろう。事実上、部下が職場を支配することになるのだ。
この場合も、自分のレベルが上がるまでは主体性を発揮し、責任を負う姿勢を部下に見せて人間性でカバーすることが大事である。
⑤レベルもなにもあったものではない場合
これで最後である。最後はレベルもなにもあったものではない場合だ。
これは組織としての運営ができていない職場の場合である。
まずは職場の最高責任者としての上司の役割を明確にしよう。そして次に部下への責任を認識しよう。
部下への責任というのは、部下を成長させることへの責任や部下の将来のことへの責任である。大げさに言うと、部下の人生は自分にかかっていると認識することである。
上司はまず考え方を身につけよう。きっとこんな職場では、間違った考え方が横行しているだろうから、それらを少しずつ是正していくべきである。
この状況から立て直すにはかなりの気合や根気が必要になるが、言い換えるならば良い経験ということである。
乗り越えればかけがえのない経験になるだろうし、そのままにしておけばゆっくりとみんなで腐っていくだけである。人間ってのは本当に腐ったりするからご注意だ。
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上司にやる気は必須
ということで、いかなる状況であれ上司にやる気は必須である。上司にやる気がなくていい結果になることはまずないと言える。逆に言えば、やる気のない人は上司になるべきではないということだ。
能力がなかったとしてもやる気でカバーをすることができる。しかし能力があってもやる気はカバーできない。態度というものはかくも下に伝播していくものなのだ。
以上、健闘を祈る。