俺だってヒーローになりてえよ

何が足りないかって、あれだよあれ。何が足りないか分かる能力。

【随時更新】小説中毒が厳選した最高に面白い小説1~100冊目
これまでの人生で買って良かったものまとめ
読書中毒者が選ぶ最高に面白いノンフィクション&エッセイ
Twitterの叡智集合。#名刺代わりの小説10選を1300人分まとめてみた

ケンカした二人を仲直りさせるのは時間のムダ

1126_ext_18_0

 

◯衝突するお猿さんたち


いつも100人ぐらいと一緒に仕事をしているのですが、半年に一回ぐらいの頻度で従業員同士の壮絶なケンカを見かけます。職場で怒鳴り散らすようなやつです。

理由はさまざまです。ルールを守らなかったとか、やり方が気に入らないとか、言い方がイヤとか…。幼稚園児の相手をしているような気分になりますが、間違いなく正真正銘の大人です。
ただ私も一応、職場の責任者なので我慢して二人の話を聞くんですよ。そうすると、毎回のようにそうなのですが「どちらも間違っていない」ように感じるんですよね。

どちらも間違ったことは言っていない。じゃあ何がいけないのか?

私が出す結論は”合わない”。ほとんどこれで片がつきます。

◯我慢できないとかじゃないっぽい


誰しもが不快になる瞬間はあります。なので周囲の人達は口々に「それぐらい我慢しろよ」と語ります。
大人なんだからちょっとぐらいイヤなことがあっても黙って耐えろ、ということですね。

しかし長らくそんな人間模様を見てきた私は、そうでもないのかなと感じています。

”我慢”というのは己の正しさを示す行為です。ガンジーと同じですよね?正しいと思うから我慢するわけで、正しいと思う人しか我慢という行為は選択しないんです。

それと同様に怒り狂ってしまう人ってのは、それがその時一番いい方法だと思っているから、「怒り狂う」という選択肢を選んでいるんです。


◯2つのパターン


ここで分かるのは、不快な相手に対してとる行動には2つのパターンがあることです。

我慢…相手と同じ土俵に立たないようにする。やり返すと終わらなくなる。余計な問題を増やしたくない。
攻撃…怒りをぶつけ威嚇。自分が危険な存在だと知らしめることで不快な状況を打破したい。

「不快=自分に対しての脅威」ですから、怒ってしまう人というのは己を守るための正しい行動をとっているだけなんですね。

スポンサーリンク
 




◯攻撃タイプの相手をするのは時間のムダ


自分を守るために戦っている人に対して、「ガンジーを見習え!」と言っても時間のムダです。
そういう人達ってのは「我慢する」というスキルを持っていないからです。白魔法使いに「黒魔法使えよ!」と言っても仕方ないですよね?もし我慢させたいのであれば、新しく覚えさせないといけません。まずは雑魚キャラを倒させてあげて、ちょっとずつレベルを上げていって…。

自分の子供とかならそれぐらいの手間をかけてもいいかもしれませんが、職場の人間にわざわざそこまでやる気にならないですよね?

だからケンカしてしまうような奴らなんか放っておけばいいんです。無視ですよ無視。

◯放っておくとなんとかなる。ならなければ…


私の経験上、職場でケンカした2人の関係性がいつまでも険悪なままということはありません。常に何かしらの解決を迎えます。

というのも、我慢のできないサルみたいな人でも実は人間なので、時間を与えると反省なんかをして勝手にレベルアップしたりします。レベルアップすると「謝罪」というスキルを覚えたりします。まあ、それはごくまれですけどね。

他にも職場で派手にケンカしたおばちゃん2人が、あることをきっかけに仲直りしたのを見たことがあります。

口もきかなくなった2人でしたが、ある日、片方のおばちゃんの旦那さんが亡くなったんですよ。で、その葬儀にケンカしたおばちゃんが参列したんですよね。それから何もなかったかのように普通にしゃべるようになりました。

素敵ですよね?

人間関係は勝手に修復するんですよ。ずっと愚かではいられないということでしょう。


そうだと信じたい。



あとは自然とどちらかが辞めていきますね。職場に合わない人間ってのはいなくなるもんですから。