俺だってヒーローになりてえよ

何が足りないかって、あれだよあれ。何が足りないか分かる能力。

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CINRANETで2015年に一番読まれた横山健の記事が…いい。

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この男の言葉には力がある。

◯内容紹介

記事はこちらです。

Ken Yokoyamaの願い「未来を生きる子どもに希望を残したい」

主な内容はこんな感じです。



震災があって、東北のために行動したパンクスはすごく多かった。ただ、果たして音楽面でも存在感を示せたのか、注目を浴びたのかというと、そこは必ずしもイコールではないと感じていました。

確かにねぇ…。パンクはまだおっさんの音楽ですよね。そして音楽を一番聴く世代ってのは高校生とかですからね。


震災のときに自分の心が何を頼りにしたかというと、ライブハウスシーンだったんですよね。「こういうものがあるんだ」って知ってもらうためにも、それを背負ってテレビに出たいという想いがありました。

ヘタだったけどあのパフォーマンスはかっこよかった。そしてなによりも『I Won't Turn Off My Radio』が良い曲すぎた。ずっと横山健を見てきた人間には理解できすぎる歌詞が…もう…ね?


発言するときの自分はパンクロッカーですけど、音を鳴らしてるときの自分は、Hi-STANDARDのときからずっとロックンロールをやってるつもりでした。

これは意外。ずっとパンクだと思ってましたよ。ただまあロックもパンクも根っこは同じですから。


バンドメンバーと曲をシェアするときは、正直エキサイトよりも不安の方が大きかったです。それぞれの思うKen Band像を壊していかなきゃいけないから。

挑戦と変化はアーティストの宿命です。特にバンドを率いていると特に難しい問題でしょうね。ひとりなら身軽なんですけど。


子どもの世代が宝に見えるんですよ。彼らにどういったものを残してやれるのか。何とかこの世の中をもっと良くできないか。その気持ちだけでも持っていないと、未来に対して申し訳ない気がするんです。

”未来に対して申し訳ない”。こんなフレーズがさらっと出てくる所がこの男のすごいところです。


今自分のキャリアハイな気がするんですよね。

これは分かるよ~。円熟味が増してるって感じ。Ken Yokoyamaとしての魅力は今が一番出てます!

 

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◯言葉に力がある

 
横山健の魅力はこの”言葉に宿った力”でしょう。人を惹きつけるべくして生まれてきたんでしょうね。選ぶ言葉のチョイスが独特というか、芯食った感じがするんですよ。横山健の意図がすぐに伝わる単語を使ってきますよね。

リーダーになるべき人間には必ずこの”言葉の力”ってやつが必要ななんですよね。私も職場で100人ぐらいの部下を引き連れて毎日ひいひい言っている立場なのでよく分かります。
私がたくさんの言葉をつくしてもなかなか伝わらないようなことでも、カリスマ性のある上司が「やろう!」と一言言うだけでその場の雰囲気がガラリと変わる、なんて経験たくさんしてますから。いやー、ずるいですね。

◯音楽シーンは衰退していく


あえて過激な言葉を使いましたが、これから音楽シーンはどんどん衰退していくでしょう。
というのも、お金にならないんですよね。いい曲は当たり前のようにYOUTUBEでタダで聴けますし、曲そのものにお金を払う機会は減っていく一方です。さらに追い打ちをかけるように、音楽の定額サービスでいくらでも聴き放題、DLし放題なんて状況ですから。中途半端な楽曲はあっという間に掃討されるでしょう。そもそも人目に触れる機会がなくなります。そして人気の出た楽曲ばかりが人目にどんどん晒されやすくなるような流れになっています。

◯行動するものが強い


健さんの記事に書いてありますが、2011年の震災を受けて行動に移したパンクスは多かったと。だけど、音楽シーンにも同じような影響を与えられたかというとイコールではまったくありません。私のようなパンク好きぐらいでしょうね。気付いていたのは。

だけど、だけどですよ。それでも現地で実際に触れ合った人の記憶には絶対に残っているんですよ。直接触れ合う以上のコミュニケーションはありませんし、音楽は特にそうです。音源と生音じゃまったく別物ですから。
その感動に触れたのなら忘れることはありません。そして感動させてくれた人のファンになるのは当たり前の話です。


◯生音に勝てるCDなどない


これからはどれだけファンを作れるかの時代になります。
どんどんコンテンツが手軽に手に入るようになると、ひとつひとつの価値が下がります。消費されていきます。
それを防ぐには、周りよりも抜きん出るにはファンの獲得が必須です。これには行動しかないでしょう。それこそ万人の耳に受け入れる黄金のメロディーを創り出せるのであれば、それだけで成功するでしょうけどね。
でもそれは宝くじに当たるような所業なので、狙ってできるもんじゃありません。これからは行動あるのみ!

実際に足を運んだり、駅前で生音に触れさせたり、とにかく”直接”が武器になると思います。よほど、時代に合っていない音楽をやっていなければ感動する人は出てきますよ。出てこなければ、才能がないか回数が足りないだけです。まだファンに出会っていないっていうだけで。


◯感動は伝播する


感動は人を魅了します。魅了された人は誰かに伝えたくなります。そしてその波はSNSなどを使っていくらでも広がっていくでしょう。広がりやすい時代なのです。

口コミのってのは今やテレビ以上、いやそれ以上に力のある媒体はないでしょう。SNSやネットを使った口コミは「社会全体の空気」とも言える存在になりましたから。

音楽を愛する私は才能のあるアーティストにどんどん出てきて欲しいです。そしてその才能を放っておいてくれるほど、今の世の中は広くありません。どこからでも伝わってきちゃいますよ。

横山健の熱い魂に触れてまた新しいアーティストの心に火が灯ることを期待しています。



 
最後に健さんの魂の曲を貼っておきましょう。マジでここ最近の楽曲の中では最高傑作だわ…。