先日書いた記事に関連して。
10歳と7歳のふたりの歌声が話題に。これは音楽を使ったサーカスですね。
サーカス芸とは
皆さんサーカスはお好きですか?普段なかなか目にする機会は少ないかもしれませんが、嫌いな人はまずいないでしょう。非日常を感じさせる超人的なパフォーマンスは観る人の心を奪います。
では、サーカス芸とは何でしょうか?
これは「常人には出来ないこと」です。
サーカスに求めるのは我々常人ではとても手が届かない世界でのパフォーマンスです。これをやってもらわないとサーカスに行く意味がありません。そして人は「常人には出来ないこと」を見るためにサーカスに行くのです。
主なサーカス芸としては
・異常に日本語の歌が上手い外人
・異常に歌が上手い子供
・異常に歌が上手い人
・異常にダンスが上手い人
・異常にクイズが得意な人
・異常に頭が良い人
・異常に関節が柔らかい人
・異常に大人びている子役
などなどとにかく異常に何かに秀でていれば、それはサーカス芸の要素を持っています。
サーカス芸に人格は必要ない
サーカス芸に人格は必要ありません。これはサーカス芸の強みです。だかこそストリートの大道芸が成り立つんです。
ひたすら研鑽した技術を見せつける。才能を見せつける。それだけで人を惹きつけることが出来るのがサーカス芸の武器です。
だってサーカス団員の素性なんて誰も知らないし、知ろうと思ったことなんて無いでしょ?
サーカス芸の欠点
サーカス芸を売りにする人には致命的な欠点があります。
それは「同じことを同じ人にやり続けると嫌われる」ということです。
これはどの分野でも言えますが。May Jさんを例に上げると分かりやすいのではないでしょうか。
ではなぜ嫌われてしまうのか?
サーカス芸は先程も言った通り「常人には出来ないこと」です。
これは暗に「あなた達にはこんなこと出来ないでしょ?」というメッセージが隠れています。本人にその気が無かったとしてもです。
劣等感を持たない人などいないので、サーカス芸を見せ続けられると否応なく嫌悪感が湧いてきます。
「私は特別。あなたは普通。だからあなたは見る側。私は見せる側」
こんなイメージを私達常人に突きつけてきます。
ネット環境の進化がこれを加速させる
動画サイトなどに簡単にアップ出来るのに加え、小遣い稼ぎまで出来るようになってしまったので、サーカス芸は特にアップされることが多いです。最初に書いた通り、そこにはストーリーがほぼ必要ないので再生回数を容易に上げられるからです。
こうして人目に晒されやすくなったサーカス芸は、本人の意志とは無関係に何度も同じ人に観られる機会を得てしまいます。これはサーカス芸には致命的な問題です。
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何が必要なのか
これを解決するには物語を作ることが必要です。
いい例がこれです。
ヨーヨーで世界チャンピオンになったにも関わらず、以前と何も生活が変わらなかったという若者のTEDトークです。彼の口から語られる物語の後に行なわれるパフォーマンスは確実に人の心を打ちます。これがサーカス芸と人間そのものを見てもらうことの違いです。
物語を生み出す
物語を生み出したいのであれば自分のプロフィールや心情をさらけ出しましょう。共感してくれる人があなたのファンになります。中には自分の人生を切り売りしたくないという人もいるでしょう。
それならば物語を生み出すにはもうひとつ方法があります。それは…
こういうことです。
キャラクターを作ることで、擬似的に物語を感じさせることが出来ます。これなら自分の人生を切り売りする必要はありません。
人間性を隠すことで、逆にパフォーマンスが際立つこの手法はエンターテイメントとは非常に相性が良いです。
人気が出なくて焦っているパフォーマーやアーティストの方は参考にしてみてください。