みんなすごいね
安保法案が可決されました。
残念ながら私はこの法案の是非を問えるほどの知識は持ち合わせておりません。
なので、可決された今も国家と戦い続けているSEALDsを代表する学生達には劣等感を感じています。みんな若いのにすごいです。
学生時代はおろか、30になった今の私でさえ国家の進む道がどうあるべきかなんて皆目見当がつきません。
そんな私が政治に乗り出したらどうなることでしょう。
まず手始めに自衛隊を解散するかもしれません。だって日本はもう戦争をしないんだし、無駄なお金は自分の老後の為にも取っておいて欲しいですから。ミサイルを買う金があったら年金に回してくれって話です。
え?武力がないと侵略されるって?そんなこと知りませんよ。
次は議員の数を徹底的に減らしましょうか。寝てる人も多いし。
議題に対して賛成か反対かなんだから、最悪二人いればなんとかなるでしょう。
大体、議員の人って普段何してるんですか?話し合いとかですか?無駄な会議は会社だけで結構です。あんなの時間の無駄以外何物でもないですって。
こうやって考えてみるとどんだけ自分が政治に向いてないか分かるものです。
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多数決の恐怖
今回の安保法案を国民投票にするべきだという話がありましたが、そんなの以ての外です。
だって私のようなバカも参加できちゃうんですよ?いいんですか?
ちょっとした問題ならいいですよ。バカを交えた多数決でも。拾ってきた犬を学校で飼うかどうかとかね。
でも難しい問題はダメです。問題を熟知した人や、リスクを天秤にかけて決断できる人が関わらないとロクなことになりません。だってバカは簡単に空気とかに流されますからね。
ちょっと政治に関心を持ったりなんかして、それがテレビで特集なんか組まれちゃったりして、なんとなく国家に憂いを感じました的な、何の公約も持たない福山雅治が出馬したとしましょう。知っての通りのイケメンです。
一方で365日、政治のことだけ、日本のことだけを真剣に考えぬいてきた使命感に溢れた50がらみの禿げた汚らしいおっさんが出馬したとしましょう。彼の頭の中には最強の国家改革案があるかもしれません。しかしこの世の誰も彼のことを知らない。
福山雅治が圧勝しますよね。だから芸能人が選挙に当選するんです。
そういうことなんですよ、バカが参加するってのは。
何でもそうです。地道にマジメにやってきた牧師よりも、元ヤクザの牧師の方が注目を集めるし、学校で子供達と真剣に向き合いつつも日々の仕事量と責任に押しつぶされそうになっている教員よりも、ふらっと夜中の歓楽街を散歩して子供達に声を掛けて回る元組長の方が評価されます。
参加者が増えれば増えるほど、バカの流入を防げなくなるんです。そしてバカの妄言が能力がある人の言葉をかき消してしまう。それが多数決です。
家に帰りましょう
国会にいるおっさん達は確かにイケメンでもないし、もみあげを刈り上げたりしてません。耳障りの良い簡単な言葉で会話もしてくれないでしょう。
でも彼らは政治のプロであり、国民の代表なのです。
問題は難しくなればなるほど、全てが上手くいくことはありません。だからこそ、リスクを天秤にかけて決断できる人間が解決しなければいけないのです。そこら辺にいる人には出来ることじゃありません。
なので国会の前にいるみなさん。まずは家に帰りましょう。それが賢明な判断です。
あなた達は何年後か後悔することになるかもしれません。「なんであんなことに熱くなっていたんだ…?」と。俗に言う黒歴史というやつですね。
みんなで何かに夢中になるのは楽しいし、いい思い出になるかもしれませんがあまりにも不毛です。