どうも。部下100人の対応に追われる男、ひろたつです。
いつも誰の役にも立たない記事ばかり書いているので、たまには世のために人のためになる記事を書こうと思った次第。
※役に立たない記事の代表例
自分に書ける世の中のためになるような記事ってなんだろなー、と考えた結果、部下育成に関するものがいいかなと思いました。世の中に管理職の方はたくさんいると思うのですが、私のように100人超に囲まれながら仕事をしている人は少ないと思います。
そこで私のこれまでの経験から導き出された、部下の性格のパターンとそれぞれの対応方法をまとめてみました。
部下と一言でいってもその中には色んなタイプがいます。アホな上司だと自分本位になって画一的な対応しかできなかったりします。そんなことをしていると、部下の心が離れていっていつか関係が破綻します。
人は基本的に失敗を許してくれます。それは自分も同じように失敗をするからです。
しかし、自分を軽んじるような態度や言動は許してくれません。
部下との関係にヒビを入れる前に一度、部下のタイプを見極めておきましょう。
部下を育成する立場にある人をターゲットにした記事なのですが、こうやって読んでみると苦手な上司や、同僚にも適用できますね。職場の人間関係で悩んでいる方にも参考にできる記事です。ぜひ、ご一読を。
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では以下にパターンとその対応策をまとめておきます。
堅物
このタイプは自分の価値観に自信を持っています。また自信があるがゆえに自分が正しいと思うやり方と違うと途端に機嫌が悪くなったり、ムリに是正しようとしてきます。
人付き合いが得意なタイプではないので、職場によっては孤立しがちなタイプです。
対応策
まずは話を聞いてあげることが大事です。しっかりと相手の話を聞いた上で、相手の言い分の盲点や死角を見つけてあげます。自分がしっかりしているので、あまり刺激しないような反発を招かない、相手の懐に入るような言い方としましょう。
◯ポイント
①話を聞いてもらった、と部下が思えたか
こちらの聞き方によっては、「あの人全然話を聞いてない」と思われてしまいます。せっかく時間を割いたとしても、部下が満足していなければ意味がありません。
②納得することを負けだと捉えさせないように
堅物タイプは総じて負けず嫌いです。説得されることを「負けた」と思ってしまうと、内心は納得しているのに認められない気持ちが生まれます。この辺りに気をつけましょう。
熱中
このタイプは物事に熱くなりやすく、周りが見えなくなります。そのため、連絡不足や準備不足になりやすいです。またやる気が空回りして周囲から浮くようなこともあります。
対応策
一歩下がったり、一歩先を見るように促します。基本的には素直なので話はしやすいでしょう。しかしこのタイプにはバカが多いので、しっかりと要点をまとめてあげることが大事です。
またしっかりと結果を報告させる習慣をつけさせましょう。
◯ポイント
①やる気があるので仕事を頼むとすぐにOKしてしまう
考えなしに仕事を引き受け、気合で課題をクリアーしようとする傾向があるので、コントロール術を身につけるまでは、しっかりと様子や進捗を確認しましょう。なまじやる気があるので、上司が放っておきやすいタイプです。放っておいてる間に取り返しの付かない事態になっていることがあります。
②常に興味を引いてあげる
仕事に対して熱中する気質は貴重です。やる気は出そうと思ってもなかなか出るものではありません。その貴重な才能は「常に興味を引かせる」ことで持続します。逆に言うと興味がなくなるとすぐにいなくなってしまいます。相手をしてあげましょう。
手抜き
要領がいいばかりに、人目を盗んで手を抜こうとするタイプです。こちらが気付かないと手抜きがどんどん加速していき、とんでもないミスを生み出したりします。
対応策
標準を明確に決めてあげ、その理由や重要性を教えます。とても面倒臭がりなので、上司の権限を使ってその面倒さを取り除いてあげると喜びます。
◯ポイント
①周りと合わせられない
手抜き型は他のタイプに比べ仕事が早いです。個人でやる仕事であれば構わないのですが、チームプレーにはあまり適していません。周りの人と合わせられないからです。
しかし、責任感を植え付けることができれば非常に優秀なチームリーダーへと成長させられます。
早合点
推測で仕事を進めたり勘に頼ることが多いです。ペースを乱されたりすることを嫌うので、チームプレーが苦手になることも。これも面倒くさがりが主な原因だと思われます。ちなみに私は完全にこのタイプです。
対応策
「~だろう」や「はずだ」などの推測行為をしっかりと注意しましょう。放っておくとつけあがります。せっかちなので話をするときは、話をするこちら側がしっかりと要点をまとめましょう。
◯ポイント
①時間をムダにしていると思わせない
とにかくせっかちなので、「時間をムダにした…」と思わせると途端に心が離れていきます。こちらが「あなたのペースを乱したくはない」という姿勢をしっかりと見せることで誠意が伝わります。
②優越感を過剰に持たせない
早合点型は優越感に浸りがちです。人よりも早く理解することや、人よりも先じることにばかり価値を置きがちなので、しっかりと諌めてあげましょう。ある程度の優越感はエネルギーになるので、あまり鼻をへし折らないように。
あわてもの
気持ちばかりが空回りしてミスを繰り返すタイプです。能力の低さを隠そうとすることでミスを誘発したりします。
対応策
いい加減な行動や判断を注意します。連絡、相談をしやすい環境を整えてあげましょう。なんなら、こちらから頻繁に連絡を取りましょう。
◯ポイント
①焦りを煽らないように
このタイプは焦りと責任感が主な原因です。ミスをしないように、間に合うように、という考えで自分を縛り付けてしまうので、上司であるあなたがペースを作ってあげることが重要です。
②落ち込みがち
問題が発生したときに、過剰な責任感が作用して落ち込んだり、自分を戒めたりします。仕事との上手な距離の取り方や、意識の仕方をアドバイスしてあげるといいです。
意識過剰
このタイプは職場で孤立しているパターンが多く、勝手に怒りをためていたりします。仕事自体よりも周囲との関係性で問題を起こすタイプです。むしろ仕事の責任感は勝手に強くなっていて、「自分が支えているんだ」と勘違いしていることが多いです。
対応策
人との対話をさせる。できる環境を作ってあげる。視野を広げられるように、仲の悪い相手の仕事を経験させたりしましょう。
◯ポイント
①孤独が問題行動を加速させる
このタイプは意識過剰であるがゆえに被害妄想があったりします。犯罪者なんかもそうですが(例えがヒドくて申し訳ない)、孤独になることで社会性を失うことは多いです。仲間を作ってあげるか、上司であるあなたが仲間になってあげることが大事です。
②自尊心を持たせてあげる
偉そうにする一方、自分のことを冷静に見ており、そのせいで不安になったり苛ついたりします。
周囲が持ち上げてあげることで自尊心を保て、仕事や人間関係にも余裕を持って臨むことができます。
反抗
被害者意識が強く、何をどんなタイミングで言っても不快感を示します。さらにその不快感を自分の中で収めておけないので、周囲に共感を求めたりして職場の雰囲気を悪くしたりします。
対応策
こちらの指示や命令が納得できるように懇切丁寧に説明してあげましょう。相手が苛ついていることが多いので、こちらも釣られて不機嫌な対応をしたり、独善的なことを言うと関係性が修復できなくなります。
◯ポイント
①感情的に相手にするか、しないか
被害者意識が強いので、「そうだよね、辛いよね」と寄り添うように感情的に相手をするパターンと、「いや、そんな場合じゃないから」と感情を完璧に排除するやり方の両方を使い分けられます。
②ブレーキをかけてあげる
仕事や職場に対して文句を言うことが日常化していると、周囲から嫌われてしまうことがあるので、周囲が話題を逸らしてあげたりすることで「イヤな話」を終わせましょう。
劣等感
とにかく自信がありません。何を始めるにしてもできない理由を探し、問題が起こったらすぐに解決することを諦めてしまいます。
対応策
自信を付けさせるために簡単な仕事を与えましょう。躓いたことがトラウマになったりするので、自転車を支える父親のような気持ちで支援してあげることが大事です。
◯ポイント
①数をこなさないと自信にはつながらない
このタイプは根暗が多く、性格や今までの経験が自身の無さに繋がっているので、その価値観が変わるまで、地道に経験を積ませてあげましょう。
②弱音を吐かせてあげる
劣等感から弱音を吐くことが多いですが、吐くことで落ち着く部分があるので、めんどくさがらずに話を聞いてあげましょう。というか聞いていなくても傍にいるだけで大丈夫です。
自己顕示欲
自信がありすぎるばかりに周囲を小馬鹿にしたり、仕事を舐めていたりします。同期や周囲の人間よりも早く成長して、過剰に褒められた経験からこのタイプに移行します。
対応策
過信にならないよう自重させましょう。このタイプはことさら周囲に敵を作りやすいです。共同作業などで個人プレーをさせないように仕向けます。
◯ポイント
①真剣に伝える
人の話をちゃんと聞かない傾向があります。それは「自分は分かっている。周囲の言うことはどうせ大したことない」という考えがあるからです。こちらが真剣に相対することで、耳と心を引き付けましょう。
②逃げさせない
自信を失う機会を恐れるあまり、失敗や責任から逃れようとする傾向があります。しっかりと向き合わせることで成長するので、やはり真剣に話すことが重要です。
情緒不安定
精神的に不安定だったり、予測不可能な行動をしてしまうタイプです。心が弱っているときや、過剰に仕事が忙しくなったときになりやすいです。
対応策
リズムが変わらない単調な仕事を任せましょう。またムリに周囲のペースに巻き込まないようにしましょう。
◯ポイント
①力になってあげる
こういうタイプは相手にするのが面倒になりがちです。しかし部下自身ではどうにもならないことも、上司が力になってあげると瞬く間に解決したりします。悩みや困っていることを理解してあげましょう。
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まとめ
部下には色々なタイプがいて、それぞれに適した対応方法があります。それぞれが心地よいと思う上司像があるのです。上司はそれに答えてあげるのが仕事です。上司は部下に対して八方美人でいいんです。それで部下が仕事を進めやすくなるのであれば。
決して嘘をつけと言っているわけではなく、部下それぞれの特徴を捉えてあげるべき、という話です。
基本的に上司は部下の話を聞いてあげることが仕事です。自分が話をするのであれば、その倍ぐらい聞いてあげるべきです。おしゃべりな上司は仕事をまっとうしていないと私は考えています。
私のこの記事で、少しでも皆さんの悩みを減らせることができたら幸いです。
そして、部下にとって働きやすい職場が日本にもっと増えますように!
以上、健闘を祈る!