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【仕事やプライベートで役立つ】怒る人への対処方法4つ

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どうも。

普段、私はたくさんの部下に囲まれて仕事をしているのだが、これだけの人間がいるとたまに怒り狂って手がつけられなくなってしまう人がいる。

人間だから感情が乱れることはまああることだが、それにしたって困るものは困る。

とくに中年になるとこの傾向が顕著で、なまじ年齢と勤務歴を重ねているだけに、こちらも気を使ってしまいさらに手がつけにくくなってしまう。みなさんの周りでも似たような人がいないだろうか?

ただ、困ってばかりでは仕方がないので、私なりに色々と調べてみた所、この本に役に立ちそうなことが書いてあったので紹介したい。

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これは大前提 

怒る人への対処方法の話になる前に、大前提を伝えておく。これができないのであれば、相手の怒りを鎮めることは叶わない。余計な遺恨を残すことにもなるだろう。

それは怒っている人が会話の中心になるように仕向けること

これである。

怒っている人に話をさせるのは、はっきり言って不快である。なんなら殴ってやりたくなることもあるだろう。

しかしここはそれをグッと堪えて、拳を握るぐらいで済ませて欲しい。

まあ場合によっては殴って相手を黙らせた方が早いときもあるだろうが、そうなると今度は司法機関が黙っていないので、どちらにしろ賢い方法だとは言えないだろう。

 

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具体的な対処法

では次は具体的な対処法に移ろう。ここには4つの方法が紹介されているが、1から順番に実践してもらいたい。

どれかひとつをやっても効果はあるが、完全鎮火を目指すのであれば、4つとも実践するのがベストである。

 

1.クールダウンさせる

人が怒りの感情を覚えると、「闘争・逃走反応」が起こる。これにより、怒った人はよく考えもせずに行動してしまう。(怒鳴る、不機嫌な顔をする、相手に文句を言うなど)

ある意味、その瞬間は動物的というかバカになっていると言える。

こうなると論理的に物事を考えることはできないので、こちらから話しても意味はない。

怒っている人を理性的に説得しようとしないこと。

まずはクールダウンする時間を与えることが大事だ。具体的には20分。

怒りは燃料を必要とする。あなたが大人しくしていて、相手を静かな環境に連れていけば、燃やすものがなくなり次第に鎮火することだろう。

 

2.共感を示す

次は相手に共感を示そう。

怒っている人は戦闘モードになっている。これは「ひとりで戦ってやるよ」という気合に溢れた状態である。

そこに、あなたが怒っている相手に同調する考え方を示すと、「え?何?」と一瞬だが混乱をきたす。勢いが削がれた相手は次第にあなたの思いやりに気付くようになる。

相手とは違う言葉で相手の主張を語り、共感を示すことだ。

「分かります。〇〇ですもんね」「そうですよね。困りますよね」「確かに、そうなりますね」などなど。オウム返しをするのではなく、あなたの言葉に変換することがポイントである。それによって相手は「理解してくれている」と感じるのだ。

ただ、いつでも怒っている人の言うことが理解できるとは限らない。自分が見ているのとはまったく角度でものごとを見ていると、こちらには理解不能になることもある。

そんなときは、素直に「それは◯◯ということですか?」「もう少し具体的に教えてもらえませんか?」と聞くようにしよう。

それが理解でき、相手に説明してもらえるような状況になれば、相手の怒りはほとんど鎮火したようなものである。

相手の怒りの原因を一緒に突き止めよう。

 

3.怒りを吐き出す

心というのは水の入ったコップに例えられる。怒りが爆発している状態というのは、感情という水がコップからあふれている状態である。

コップに余裕がなければ相手にこちらの言葉はまったく入らない。

そのためにはまずコップの中身を空にしてやる必要がある。

とにかく喋らせること。落ち着いたら共感を示す。また喋りだしたら聞く。それの繰り返しである。

相手がため息をつき、肩を落として、視線を下に向けたら、それは怒りをすべて吐き出したサインである。

 

4.仮定の話をする

最後のステップになる。

相手の怒りをどうやったら解消できるかこちらから提案をしよう。

「もし◯◯だったらご納得いただけますか?」

「こういうのはどうでしょうか?」

というように、相手のことを慮った提案をする。これによって、相手は自分にとって有利な提案をされているのだから、もういいかと思えるようになる。

それでもダメなときはまだ怒りを吐き出しきっていない場合である。

最後の決断は相手にさせるべきである。こちらからムダに話す必要はない。

「私の条件はこちらです。それを受け入れてくれますか?それとも受け入れてくれませんか?」

あとは相手の返答を待つだけである。

 

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怒りは必要なもの

以上が怒れる人への対処方法になる。

それにしても怒りというのは、仕事をする上では邪魔以外の何物でもない。なぜこんなものが人間に備わっているのかと疑問に感じることもあるぐらいだ。

ただ、この怒りというのは人が成長するためのエネルギーになったり(悔しいなど)するから一概に不必要なものというわけでもないようだ。

つまるところ、その怒りをどの方向に向けるかが大事だということだろう。

怒る人はいなくならない。

せめて自分たちはそれをコントロールできるようにしたいものである。

 

以上。

 

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