どうも。
二児の父である私は強制的にEテレを観ているのだが、基本的にはつまらない。つまらないのだが、子供たちを愛しているので我慢して付き合っている。
「お母さんといっしょ」「コレナンデ商会」「えいごであそぼ」などなど、私にはまったく興味のない番組が続くのだが、ひとつだけ非常に楽しみにしている番組がある。
それが「デザインあ」である。
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番組概要
「デザインあ」とはこどもたちの未来をハッピーにする「デザイン的思考」を育てる新番組
デザインには、工業デザイン、グラフィックデザイン、服飾デザイン、
キャラクターデザイン、建築デザイン、照明デザインなど様々な分野があります。
それらすべてのデザインは、物事の本質をしっかりと見出し、そこに工夫を加えることで、さらなる使いやすさ、美しさ、心地良さを実現することを目的としています。
つまり、デザインとは、人とモノ、人と人との関係を「より良くつなげる」ための観察・思索・知恵・行動のプロセスです。
新番組「デザインあ」には、グラフィックデザイナー・佐藤卓氏、ミュージシャン・コーネリアス、インターフェースデザイナー・中村勇吾氏など、日本を代表するトップ・デザイナーとミュージシャンが集結。
私たちの身の回りに当たり前に存在しているモノをこうした「デザイン」の視点から徹底的に見つめ直し、斬新な映像手法と音楽で表現。
子どもたち、そして大人たちにも「デザインの面白さ」をお伝えしつつ、「デザイン的な視点と感性」を育む一歩をめざします。
※NHK公式サイトより引用
だそうだ。まあ見てもらった方が早いだろう。
発想が素晴らしい
私は自分の想像を越えた発想に出会うと非常に感動する。『デザインあ』には、そんな素晴らしい感動が頻繁に登場する。
YOUTUBEにある動画がいまいちだったので、こちらで確認していただきたい。その美しさとデザイナーたちの発想力に感動することだろう。
特に弁当のやつとかが私は堪らないのだが、分かってもらえるだろうか?
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手間が半端じゃない
『デザインあ』は15分程度の番組なのだが、その中には様々なコーナーがある。その中でも一際目を引くのが、こちらの『解散』である。
身の回りにあるものを「解散」させてしまう、という発想自体は非常にシンプルなのだが、想像するのも恐ろしいほどに手間がかかっている。動画で言うと、5:10辺りのみかんの解散を見てもらえば分かるだろう。
房ごとに果肉と種をバラバラにし、さらにほぼ等間隔に並べている。ハッキリ言って正気の沙汰ではない。
最近の放送では、チョコレートの掛かったドーナツのチョコだけが移動したり戻ってきたりする映像があった。CGじゃないかと思っていたが、チョコが移動したあとのドーナツの表面に微かにチョコの破片が残っていたのを発見した。たぶん、手作業でチョコを取り除いたのだと想像できた。変態である。
このように、『デザインあ』ではNHKの本気を見ることができる。そしてその変態性を十分に楽しめるのだ。
仕組みを学ぶ
「大の大人が子供番組で何を学んでいるのか」と恥ずかしさも覚えるが、実際に学んでしまうのだから仕方ない。
簡単なことのように見えるが、実はちゃんと考えられて設計されているものが世の中にはたくさんある。そしてそれが「デザイン」の力だ。
実際に自分がその場にいるときは、何も考えずに流れに身を任せていることも、こうやって見てみると「なるほど」と感心してしまう。まあそれは私がアホだからというのもあるだろうが…。
ちなみにこのコーナーの声は笑い飯が担当している。というかこの番組は笑い飯ばかりが出てくる。
子供番組と侮ってはいけない
15分だけの番組だが、その僅かな時間の中で脳みそに刺激が与えられていることを実感する。茂木先生なら「脳が喜んでいますね」と言ってしまうだろう。そのくらい素敵な刺激に溢れている。
子供番組と侮るなかれ。今、日本で流れている番組の中でも最高峰のクオリティを有している。
クリエイターたちの発想力に感動してもらいたい。
以上。