「あなたのストレス解消法は何ですか?」
そう聞かれたときにあなたはなんと答えるだろうか?
人によってその答えはさまざまであろう。この世に決められたストレス解消法なんてないし、そもそも決められた時点でストレスが発生してしまう。
さて、そんなストレス発散法の中でも、効果のあるものと、効果があるように勘違いしてしまうものがあるのをご存知だろうか?
これを間違うと何が起こるかというと、その間違ったストレス発散法に依存し、むしろストレスを溜め込む結果になってしまうのだ。それは恐ろしいことである。
自分が何か目標を見つけ、そのために努力をするとどうしてもストレスを感じずにはいられない。それでも上手に長く努力を続けるためにも、日々のストレス発散は必須である。しかし、そのストレス発散法自体が、あなたの気持ちを萎えさせる元になることがあるのだ。
もしかしたらもうこの時点で何か身に覚えがある方もいるかもしれない。
では実際に本当に効果のあるストレス発散法と、効果のない発散法を見てみようじゃないか。
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効果があるストレス解消法
・エクササイズやスポーツをする
・礼拝に出席する
・読書や音楽を楽しむ
・家族や友達とすごす
・マッサージを受ける
・外へ出て散歩する
・瞑想やヨガを行なう
・クリエイティブな趣味の時間をすごす
これらに共通することは、脳からセロトニンやガンマアミノ酪酸という気分を高揚させる脳内化学物質や、オキトシンなどの気分を良くするホルモンを活性化させることにある。
まあ簡単に言うと、「満足する」のだ。
これにより、脳はストレスに対して反応することを止め、身体はリラックスし、治癒反応が起こる、というわけだ。
その結果、私たちの心は満足感や幸福感を得ることができる。
では逆に、効果のないストレス解消法を見てみよう。
効果がないストレス解消法
・ギャンブル
・タバコ
・お酒
・やけ食い
・ゲーム
・インターネット
・テレビや映画を2時間以上観る
効果のないストレス解消法は、みんなが快楽物質だと勘違いしているドーパミンの放出を促す。
ドーパミンというのは、幸福を感じるのではなく、実際は「幸福の予感」を感じているだけなのだそうだ。つまりこれは「飢餓感」というやつである。
ドーパミンが出ると一時的にだが、快楽を感じる。しかしそれはすぐさま通りすぎてしまう。継続的な満足感や幸福感とはほど遠い感覚である。
だからこそ私たちは、ドーパミンが出るようなこと繰り返し繰り返しやってしまうのである。
この飢餓感を幸福感と勘違いすると、いつまで経っても満足できない「依存症体質」のいっちょ上がりである。
ちなみにであるが、これらを勧めた方が儲かるので社会や企業はこういう商品にばかり特化していたりする。どうか惑わされないようにしていただきたい。
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ストレスは脳を騙す
脳がストレスに晒されると、脳はすぐにレスキューを呼ぶ。つまり即効で快感を得られそうなものを欲するのである。それらが「効果のないストレス解消法」たちである。
しかし本当に効果のあるストレス解消法というのは、時間をかけじっくりと行なうものであり、慣れていない人は意識的に効果がある方を選択しなければならない。
例えば、人は残酷な事件やニュースを見たりすると金遣いが荒くなるそうだ。
同じような例で、自分の死について考えてもらった実験では、直後にいつもよりもチョコレートやクッキーを食べてくなったという結果が出たそうである。
自分が欲しているものが、常に自分にとって良いものでないことは、冷静な自分であれば当然のことだと言うかもしれない。しかし、ストレスに晒されていると、人は静かなパニック状態に陥っており、まともで賢く自分のためになるような判断を下せなくなってしまうのだ。
「今日くらいはいいでしょ」
「頑張った自分にご褒美」
「気分が落ち込んでいるし…」
これらの言葉はすべてストレスが招いた、判断ミスによるものである。
きっとあなたも日常的にこの言葉を、声に出さずとも心の中で頻繁に使っていることだろう。
それくらい自然にみんなの脳はストレスに惑わされているのだ。
日々のストレスを実感している人は、一度自分の習慣を見直してみてはいかがだろうか?
以上。
※今回の記事はこちらの本を参考にしたものです。
めちゃくちゃ効果があるのでオススメです。
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