俺だってヒーローになりてえよ

何が足りないかって、あれだよあれ。何が足りないか分かる能力。

部下の気持ちが本当に分からない上司なんて、ほぼいない

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よく聞くセリフ

どうも、超中間管理職ブロガーのひろたつです。

このブログでは飽きるほど書いているが、私は職場で100人を超える部下を常に抱えている。この数字だけを聞くと、まるで私が優秀な人間かのように思われるかもしれないが、ハッキリ言ってそんなことはまったくない。100人を抱えるなんてことは不可能そのもので、私の両腕からこぼれ落ちる部下だらけである。むしろ抱えられている部下の数なんて片手の数ぐらいじゃないだろうか。ああ、5じゃなくて、1の方ね。

そんな状況なので、私は年中部下上司問題に四苦八苦している。仕事の苦しみの99%はこれに尽きると言っていい。

 

で、よく巷で聞く言葉がある。それが「上の人間は分かっていない」というものである。

 

私もよく言われる。直接も言われるし、間接的にも言われる。そしてその度に「こいつは本当に分かってねえなぁ」と思う。これはその部下をバカにしているのではなく、単なる評価を下しているだけである。「こいつはバカ」だと。

 

最初から上司なわけないでしょ

考えてみてもほしい。

そもそも、批判の対象になっている“上の人間”だって、元は最下層の人間だったわけだ。普通の企業であれば、スタートラインは皆同じである。つまり、下の人間の気持ちを知らないはずがないのだ。

もっと言えば、下で優秀だったからこそ上司という役職を任されているわけで、少なくともその人自身は「上の人間は分かってくれない」みたいな愚痴を言うだけで終わるような人間ではないのだろう。結果を出す人はもっと自責な発言をするはずだ。

例外的に、警察のキャリアの場合であればだいぶ歪んでいて、何も知らない人間がすぐに上司になるなんてことはある。詳しくないので知らないが、国家機関だとそういうパターンは多いのかもしれない。我々下界の人間にはよく分からない世界である。

 

分からないのは、下にいる人だけ

と、このように基本的に分かっていないのは下の人間なのである。見上げるとあたかも上の人間の粗が見えて見下(みくだ)したかのような錯覚を得られるが、実際は上の人間に見下(みおろ)されているのだ。この違いは大きい。

部署の責任者をやっていると、日々実感するが、世の中本当にスムーズに行くことなんてまず、ない。何かしらの歪が発生して当たり前なのだ。その歪みが見極めたり、ときには見ないフリをしたりしながら、何とか仕事として完成させる。それが当たり前なのだ。前線で戦う兵士の目線では理不尽に映るような状況も、全体のバランスの中で当然発生する。

これは全体を見下ろす立場にいるからこそ分かることである。下から見上げているだけでは分からないものだろう。

 

なので、下の人間が不満を抱えてしまう状況というのは、「上の人間は分かっていない状態」ではなくて、「上の人間は、分かってるけど仕方なく目をつぶっている状態」なのである。

 

気にする上司と気にしない上司の違い

もちろん上司自身がそれを気にしているかどうかは、また別の話だ。

上司によっては、下の人間に負担が余計に掛かってしまうことに対して、「ごめんね」とか「負担かけるね」なんてフォローを入れたりするだろう。

それとは対照的に、まったくフォローも何も入れず、「仕事なのだからツラくて当たり前」と考えている上司もいるだろう。

フォローがあるかどうかで「上の人間は分かっていない」という言葉が発生する割合は変わってくる。現状は何も変わっていないにも関わらず、である。

みんな、気にされているだけで納得してしまうのだから、それはそれで冷静に考えると不思議だ。

 

つまるところ、みんなただ単に文句が言いたいだけで、現状の改善を求めていないのだろう。もし求めていたとしても、上司の「ごめんね」で引っ込めてしまう程度の信念なのだろう。きっとそれなら永遠に変わらないはずだ。

 

立場の差が発生する理由

私は仕事柄、上司が悪く言われるのは仕方のないことだと考えている。

悪く言うような人間だからこそ下の立場に甘んじている部分もあるし、そもそも“仕事”という重荷を降ってくる上司は、仮想敵として扱いやすいからだ。敵として認識しておけば、怒りをぶつける相手にできて、ストレスの発散に役立つだろう。そう、むしろ怒りの対象がいないことの方がよっぽどツラいのだ。他人のせいにできないから

 

文句を言うのは簡単で、誰でもできる。

文句を言われるのも、誰にでもできる。

 

ただ、文句を言う側と言われる側には、企業人として出来ることに差があり、だからこそ立場が違うということを肝に銘じた方がいいだろう。

 

文句を言うだけ、自分の未熟さを晒してしまっているのだ。

 

以上。