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炎上させる世論の方が正しいとは限らない。というか大抵間違ってる。

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止まない炎上騒動

どうも、読書中毒ブロガーのひろたつです。

 

ネットでは毎日毎日飽きもせずに炎上騒動が巻き起こっている。

ここまで炎上だらけだと、本当に炎上しているのか、それともただのボヤを大騒ぎしているだけなのか判断がつかない。が、たぶん後者だろうと思っている。現にすぐ沈静化してるし。すぐに消えるってことはそれだけ規模が小さかったということだ。

だとしても、ボヤはそこら中で起きているということになる。

 

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炎上を起こす人々

炎上騒動のひとつひとつを見てみると、本当にくだらないことばかりで、よくもまあそんなに他人の行動に怒りを燃やせるもんだと感心してしまう。いやそれは嘘。呆れる。燃え上がる人たちのアホさ加減に。

確かに炎上したきっかけの言動は、褒められたものではないかもしれない。不倫だとか失言だとか関係ない自撮りだとか。だけど、さもそれを「極悪人発見!」と吊るし上げるのはどうなのだろうか。匿名の盾に隠れて他人を攻撃する自分のことはどう思っているのだろうか。

どれだけ炎上した本人の行動が褒められたものではないとしても、“顔を見せない正義の味方”は、それよりもさらに輪をかけて褒められないだろう。構図的には、中世の魔女狩りとそう大差ないのではないだろうか。

 

大衆は暴走しやすい

烏合の衆という言葉の通り、人は集まれば集まるほどバカになる傾向がある。

 

炎上騒動のほとんどは、「大衆がこれだけ不快になっているのだから、こいつは間違っている!糾弾せよ!殲滅せよ!」と騒ぎ立てている。よく他人の自撮りぐらいでそんなに怒れるな。感情のスイッチ軽すぎだろ。

 

「多くの人が不快になった」ということを正義の代名詞にしてしまう人があまりにも多すぎる。多くの人が不快になろうが、快感を得ようが、そんなのは正しいかどうかにまったく関係ない。また、「大多数が認めるのだから正しい」という考え方も愚かである。数よりも質が大事なのだ。

多数決的な感覚で他人を叩いているのかもしれないが、感情的になっている大衆はほとんどの場合、暴走する。暴走した大衆はかくも愚かになりやすい。

 

羨望と嫉妬は裏表 

また炎上してしまう人の多くが著名人というのもポイントである。

有名なだけ他人の“炎上センサー”に晒される機会が多いこともあるだろう。打席に立つ数が多ければ、ホームランが出る確率だって上がる。また職業柄他人の羨望を集めやすいので、嫉妬に繋がる。羨望と嫉妬は同じものの裏表である。

 

さきほども書いた通り、感情的な大衆は易きに流れる。そして感情的だからこそ余計に声高になり、過剰な表現をしたがる。(作家の森達也はこれを“形容詞が暴走する”と呼んでいた)

ひとりひとりのぶつけるツブテが例え小さかったとしても、それが積み重なればリンチになる。もしそれで炎上した本人が傷つこうとも、良心は痛まない。なぜならそこで本来ならば感じるはずの罪悪感は大衆という数によって薄められるからだ。

 

正義はどこにある

ネットによって今の世の中は、正義を振りかざすことが簡単になっている。ちょっとした不快な行為に対して、大きな罰を与える仕組みなってしまっている。

大衆や大多数が正しいなんて思い込まないで欲しい。大衆は簡単に暴走するし間違う。

炎上するようなことをする奴が悪いんだと、短絡的に決めつけないでほしい。誰だって失敗はする。そこに悪意があるかどうかなんて誰にも分からない。もちろん本人にも。

正義なんていうものはないのだ。

 

自分が見ている限り、昨今の炎上は、炎上している本人よりも、炎上それ自体(誰かを間違っていると糾弾する行為)に参加している人たちの方が、よっぽど間違っているように感じる。イジメを楽しんでいるようにしか見えない。

それはもちろん、観客として参加している人も含む。

大きな声を上げる人だけが炎上に参加していると思ったら大間違いである。これはイジメと同じで、周りで見ているだけの人だってイジメに参加しているようなものだ。

 

それに、炎上したというネット記事をクリックするだけで、メディアには広告費が発生する。収益が出る。収益が出るのであれば、メディアはこぞって炎上騒動を記事にしようとしてしまうだろう。人が関心を持つものを提供するのが仕事だからだ。

 

見ているだけであっても、炎上騒動を助長していることを自覚しなされ。

 

以上。