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副業を始めたら会社のことが好きになった

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どうも。

 

私がブログという名の副業を始めてから1年が過ぎた。

色々と思うことはあるのだが、自分の中で最も意外というか、これは良かったと思えたのが、「自分の会社が好きになった」ことだ。

今日はその話をしたい。

 

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中堅、嫌気が差す

このブログでは幾度となく書いているが、私は職場で100人を超える部下を抱える中間管理職である。上司からも部下からも愛されたり愛されなかったりする普通のさほど優秀でもない中堅社員だ。

というふうに思えたのは、ここ最近の話であって、ブログを始めるまでの私はもう少しだけ傲慢であった。

「これだけの部下を動かせる人材がいるか?」

「自分は優秀だろう。だから毎日の業務が滞り無く進んでいるんだ」

私がたくさんの部下を抱えていられるのも、業務をこなせるもの単なる経験値でしかないのだが、私は勝手に「自分が優秀なおかげ」だと思い込んでいた。

理解と思い込みというやつは、本人からするとまったく同じ形をしているから厄介だ。ちなみに勘違いも同じである。

そんなわけで、天狗になっていた私は次第に職場の悪いところばかりを見るようになる。やれ忙しさに波があるだの、やれ給料が上がらないだの、やれバカと一緒に仕事をさせるだの、やれ上層部はバカだのと、仕事終わりに同僚たちと言いたい放題だった。

そしてその内に私は本気で自分の会社が嫌いになった。

「こんなところで人生を終わらせてたまるか」

普通の人、普通のブログを始める

高知の人から影響を受け、私はブログという副業を始めることにした。

自分でお金を稼げるようになりたい。そして会社員という鎖から解き放たれるんだ。そう決意した。

決意とは裏腹に特に戦略もやりたいこともなかった私は、適当なブログを書き散らかしていた。まあそれは今も変わらないのだが、当時はもっと書き散らかしていた。

「自分が好きなことを書けば、その情熱が伝わって人気が出るはずだ」

そんなふうに思いながら、毎日、その日に思いついた適当なテーマを書いたり、ネタがなかったらニュースサイトに載っていた情報を転載してきてコメントをちょろっと書くだけで済ましたりしていた。

それでも私は恐ろしいことに、「俺のブログおもしれぇ…」と思っていた。己が見えないことというのは、かくも不憫なものである。

当然、そんな方向性が定まっていないブログが人気になるはずもなく、鳴かず飛ばずの日々を悶々と過ごしていた。

 

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無能、それなりに戦略を考えだす

いつまでも結果が出ない私は、苦し紛れにブロガーの集まりに参加することにした。

その中で、圧倒的に考え抜く人や、圧倒的に優秀な人たちを見る機会に恵まれた。

そこで色んな教えを受け、周りで切磋琢磨している仲間たちを見て、少しずつだが頭を使うようになっていった。

「自分はどうしたらいいのだろうか?」

この頃から私はやっと、「自分は大した人間じゃないな」と思えるようになってきた。それは会社の中で鼻を高くし、いい気になっていた私としては少々悲しい事実であったが。

ただ私はやっとここでスタートラインに立ったのだと思う。それまでは自分の立ち位置さえも分からないぐらいバカだったのだから。

バカ、結果が付いてくる

バカなりに頑張ってみると、それなりだが結果が付いてくるようになった。

やっと自分の力でお金を稼げるようになってきた。まあそれは本当にわずかな金額だったけど。

私が苦労に苦労を重ね、バカなりに必死に考えて出した副業での結果(収入)は、本業の10分の1にも満たない額だった。

労力で言えば、自分の感覚でしかないが会社での10倍は力を注いでいたつもりだった。それくらい、会社での仕事は私にとってそこまでの苦労を伴わないものになっていたのだ。

私はそのときに思った。

そんなに少ない労力であんなにもたくさんの給料を貰えるのは、そのブランド力や拡販力、仕組みなどを私の会社が持っているからである。あんなにもバカにしていた会社が途端に大きく、そして偉大な存在に思えた。

私が職場でブイブイ言わせていたのは、あくまでも会社という箱の中だけの話であって、それは社会を知らない子供が親に反抗したりバカにしたりするのと全く同じだった。

つまり私は甘えていたのだ。甘えていたから、文句ばかりが出ていたのだ。

中堅、感謝する

家族が暮らせるだけの給料を払ってくれ、そしてたくさんの部下を任されるという貴重な経験(これはブログのネタにもなる)、自分で戦略を練らずとも機能するようになっている職場。

会社は多くのものを私に提供してくれていた。副業をすることでその事実に気付くことができた。

そうやって色々とクリアに見えてくると自然と感謝の気持ちが湧いてくる。もっと会社のために頑張らねば、と素直に思えてくる。

会社を辞めるために始めた副業で、まさか会社への愛が深まることになるとは思いもしなかった。世の中ってのは面白いもんである。

ただ今回の話は私のように身の程知らずの人間の場合だけである。もっと優秀な人の場合はさっさと結果を出して、会社をバカにしたまま終わるであろう。

あの高知の人のように。

 

以上。

 

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