俺だってヒーローになりてえよ

何が足りないかって、あれだよあれ。何が足りないか分かる能力。

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RIZEはもうSMAPみたいなものなのだろう

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私はRIZEが好きだ。世代的にもドンピシャで、これからも彼らのことは応援し続けることだろう。

だが、最近彼らを観ていると違和感がある。

 

しばらくはその違和感を放っておいたのだが、気付いたら明確な言葉になっていた。その言葉はあまりにも残酷で、私は無意識の内に避けていたのかもしれない。

率直に言うと、「最近のRISEはつまらない」ということだ。

そしてその理由を考えてみた所、「RIZEはSMAPになってしまったのだ」という結論に至った。

 

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圧倒的なパフォーマンス

RISEと言えば、その圧倒的なパフォーマンスが魅力のハードロックバンドだ。ライブでは彼らの代表曲『カミナリ』の一番美味しいラップの所を、観客をステージの上に引き上げ歌わせるのが恒例になっている。(たまにJESSEが歌っちゃうけど)

 

激しい曲が基本のRIZEだが、中にはこんなのもある。

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ボーカルのJESSEは売れてるロックバンドのご多分に漏れず、めちゃくちゃカリスマ性がある。そして彼の紡ぐ言葉には独特のセンスを感じる。明確なメッセージがあり、世の中への真摯な態度が伝わってくる。パンツが見えすぎなのはいつも気になってしまうが…。

勢いだけではなく彼らには確かな演奏力がある。それもまた魅力のひとつで、RIZEのベースであるkenkenは「テクニックはマナー」と語るほど大切にしている要素でもある。 

個性が強すぎる 

RISEを好きになったばかりの頃、私はJESSEに夢中だった。こんなにかっこいい男を好きならずにはいられなかった。

しばらくRISEを観ている内にあることに気付く。

「ベースとドラムもやばくねえか?」

しかも2人は兄弟だという。これは面白い。そう思ったら俄然興味が湧いてくる。

どうやらそれはみなさんも同じだったようで、次第にベースのkenkenとドラムの金子ノブアキの知名度も上がっていった。

kenkenの実力は業界内で早い内から有名になっており、過去最年少の21歳で『ベースマガジン』の表紙を飾ったほどだ。

金子ノブアキはドラムだけでなく、何がきっかけか知らないが俳優としても活躍している。

唯一無二の存在感を放つボーカルJESSE。新たなベースヒーローkenken。多彩な才能を見せる金子ノブアキ。

これだけメンバー全員が個性を発揮しているバンドを私は他に知らない。

そして、これがまた私が「RISEはSMAPである」と主張する所以である。

 

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ソロ活動が魅力的すぎる

RIZEが好きになってからそれぞれのメンバーに興味が移っていった私だが、今となってはメンバー全員のファンになっている。それぞれに確かな個性があり、それぞれが提供する魅力が違っているからこそ全員のファンになれる。

例えばkenken。

彼は数々のバンドを兼任しており、個人としてスポットを当てても面白い。


"低音のカリスマ" KenKenの神髄(2014.11) RIZE Dragon Ash

『NEWS ZERO』で特集を組まれるほどだ。

また、ベースが最大の武器である彼は一流の人間らしく喋らせても面白い。


ロックの授業 - KenKen教諭「ロックなゆとり教育」(RIZE) Dragon Ash 金子ノブアキ

非常にキャラが立っている。もと不登校児というのも親しみやすさに繋がっているのかもしれない。

 

次はkenkenの兄である金子ノブアキ。

彼は俳優業として注目されることが多いが、私は俳優の仕事をしているときの彼があまり好きでない。

かっこいいのは認めるが、正直そこまで演技に魅力があるとは思わない。というか音楽をやっているときの金子ノブアキがかっこよすぎて、その実力に俳優業が追いついていない感じだ。


【MV】 金子ノブアキNobuaki Kaneko - Take me home

 

さらにJESSEまでもがソロで活躍してしいる。

RIZEに戻ると…

こうやって彼らの活動を一通り見たあとにRIZEに戻ってくると、非常に物足りなく感じてしまう。

結局の所、バンドの顔はボーカルになってしまう。表現のバンドの表現の入り口はあくまでもボーカルだ。

それゆえにRIZEにいるときのkenkenと金子ノブアキは脇役になってしまう。

これはkenkenファンであり、金子ノブアキファンである私にはかなり物足りないのだ。

ソロで活躍しているメンバーが揃うことでRIZEの魅力が3倍になるわけではないのだ。RIZEはRIZEとしての魅力を保っているものの、彼らの個性は少なからず死んでしまっている。 

SMAPも同じ

解散報道がよく分からないまま収束したSMAPだが、彼らにも同じことが言える。

それぞれに個性がしっかりとあり、活動の幅も広くそれぞれにファンがいることだろう。

しかし、彼ら5人が揃っているときにそれぞれのファンはどう感じているだろうか?彼らの個性が十分に発揮されているだろうか?

むしろSMAPとして揃っているときの方が魅力が減ってはいないか?

なんとなく、「SMAPは仕事であり役割」という認識でやっているように見えるのだ。SMAPのメンバーがどう考えているのかは知らないが、SMAPとして活動しているときの彼らが楽しそうに見えないのがそれを物語っている気がする。

脇役のファンでいることは難しい

RIZEにはRIZEとしての楽しさがあるし、ソロ活動にはソロとしての楽しさがある。別にどちらか片方に縛り付ける必要はない。

ただ私は単純にRIZEメンバーのファンとして、彼らの個性が死んでしまうことが悲しいだけなのだ。

脇役のファンでいることは難しい。

少しくらいなら楽しめるかもしれないが、ずっと追いかけるにはやはり主役として活躍してもらわないとファンとしては辛いところだ。

ファンというのは勝手なもので、「こうあってほしい!」と常に思っている。そしてそのレールから外れることを望んでいない。

ファンのために活動するようになったらRIZEではないし、彼らがやりたいことをそれぞれでやり続けてもらえれば私はそれで十分である。

バンドとしてもソロとしても両立し続けてくれることを願う。

 

以上。