俺だってヒーローになりてえよ

何が足りないかって、あれだよあれ。何が足りないか分かる能力。

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私は「工夫」というラクをしようとする人を許さない会社に勤めています

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どうも。

今回はほぼ愚痴のようなものになると思う。覚悟していただきたい。

週一回の定例会議

私の職場では週一回、全部署の所属長が一堂に会してその週の業績や今後の展開などを報告定例会議が朝一から行なわれる。

この会議には「当番制で議事録を取る」というルールがある。

このルールでひとつ問題があった。

 

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文章をまとめるのが苦手なKさん

私の上司がその会議に出席しているのだが、実はその上司(Kさんとしておこう)は非常に文章や書類をまとめるが苦手な人だった

Kさんは実務が得意で、誰よりも最前線で行動するときに能力を最大限に発揮する人だ。なので私たち部下からはとても頼りにされていたし、みんなKさんが大好きだった。ちなみに薄毛なのもポイントだったと思う。

とにかくKさんは実行力と結果を出すことに関しては一流なのだが、こと書類や文章はからきしだった。ただ優しく気が弱い所があるKさんはあまりそれを人に言ったりはしていなかった。

議事録当番のたびに苦しむKさん

そんなKさんは会議の議事録当番の日はかなり苦しんでいた。冗談ではなく、議事録をまとめるのに4、5時間かかっていた。それでも日々の業務はこなさなくてはいけないわけで、Kさんは当番が来るたびに夜遅くまで残っていた。

「いつまでもこれではいけない」

そう考えたKさんは定例会議にレコーダーを導入することにした。

文章をまとめるのが苦手なKさんだったが、音声で録音したことをまとめるのであれば、会議で急いで取ったメモを起こすよりもはるかに簡単であると考えたのだった。

自分の弱みを分析し、改善する手段を編み出したわけだ。

だが、恐ろしいことが起きた。

許さないアホ

部下から愛されていたKさんだが、他の部署長や上司からも同様に愛されていた。だがその愛され方は、どちらかというと「バカにしている」や「いじられ役」という感じであまり心地の良いものではなかった。

ある日、Kさんが議事録当番の日にレコーダーを持参してやってくると、その場を仕切っている上司がこう言い放った。

「Kさん、レコーダー禁止」

私はその場にいなかったので、Kさんがどんなリアクションを取ったのかは知らない。

この話を後日、他の部署長から聞いただけだ。話を聞いて驚いた私は純粋に「え?なんでですか?」と尋ねた。

理由は「苦手なことから逃げるな。克服しろ」ということだった。

 

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苦しまないとダメなの?

この出来事は私に衝撃を与えた。たぶんそのせいでアホになったんだと思う。それまではもっと仕事への意欲に溢れた素晴らしい社員だったような気がするのだが、いかんせんアホになってしまったので記憶が定かではない。

 

Kさんは苦手なことから逃げたのではなく、ただ「工夫」をしただけなのだ。

それなのにアホ上司はそれを「逃げ」だと判断した。やばいぞこれは…アホで空気が満ちていくの感じる…。このままだと爆発するぞ…!

 

何を書いているのか分からなくなるぐらいクソな出来事だと思う。

努力教なんて揶揄されることがあるが、それよりももっとひどい「人が辛い思いをしていないと安心できない病」という感じだ。

努力をさせることが当たり前、という考えを持つ努力教に対して、この病に罹った人は「苦しんでいることで安心」という考えを持っている。

試練を与える側

偉くなることや管理することを「試練を与える」ことだと勘違いしてしまっているのだと思う。試練を与える側というのは気持ちがいいものだ。だって、相手の人生をもてあそべるのだから。なかなかできる経験ではない。

そして、自分が「試練を与える側」である限り、自分が「試練を与えられる側」になることはないのだろう。

アホにならないために

苦手なことはできるだけやらなくて済むように。だって生産性が低くなるから。

得意なことにはどんどん時間を注ぐべきだ。だって効果が高いのだから。

それを組み合わせるのがチームワークというものなのだが、頭が固まって脳内動脈硬化のおっさん達にはそう考えられないのだろう。「人の上に立つ人間は完璧であるべき」とでも考えているのだろうか?もしそうだとするならば、さっさと脳内を詰まらせて退場してくれ。人生ゲームから。

 

世の中にはこんなアホな企業もあるということだ。

この記事をお読みになっている賢明な皆さんには関係のない話であると思う。関係のない話であると願いたい。というかこんなブログを読んでいる時点で若干頭が弱い気もしないでもないが、まあ気のせいであろう。PVに貢献していただき感謝しております。

話がそれたが、とにかく私が言いたいことは「工夫と逃げを混同するな」ということだ。

私はこれからも生活のためにこんな素敵な会社で素敵な会社員人生を歩んでいく予定だ。朱に交われば赤くなるというが、私が素敵な会社員に育つ日もそう遠くはないのかもしれない。もしこの先、私が素敵な感じになっていたら、誰か心優しい方がとどめを刺してくれることを期待する。

 

以上、健闘を祈る。