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絵が嫌いだからって理由でマンガを読まないやつは面食い

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どうも。

 

この世には名作と呼ばれる漫画作品が数多くある。

できるだけ多くの方に読んでもらいたいのだが、いざ勧めてみると「絵が嫌い」などとのたまう。黙れ。黙って読め。そして感想を聞かせろ。その時は喋って構わない。

 

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妖怪面食い

マンガ好きであれば同じような経験をしたことのある人が多いと思う。

思うに、この「好きな絵柄しか受け付けない」というやつは面食いなのだと思う。

◯妖怪面食い 

気に入った顔を見つけると、その触覚から放たれる粘液で相手をがんじがらめにし、散々舐めまわした後、顔面を食べてしまう妖怪。

顔面を食べられた人はブサイクになってしまうという説がある。

面食いはよくない。いつだって大事なのは中身だ。確かに人は容姿で9割が決まると言われているが、だったらイケメンのゴリラと付き合うのだろうか?「ウホッ」しか言わない相手と結婚生活が成り立つだろうか?色々な愛の形があるので、私なんかの小さな脳みそでは想像もつかないような恋愛関係も存在するかもしれないが、それでも極少数だろう。ゴリラと付き合うなんて。そんなの女じゃなくて、むしろゴリラのメスだろ。 

話が逸れたが何でも中身が大事だ。デザインばかりに気を取られてしまい使い物にならなくなったコーヒーメーカーなんてのはいい例だと思う。

※参考画像

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マンガにとって絵柄はあまり重要な要素ではない

とにかく容姿というのは本質ではない、ということを分かっていただきたい。

短時間だけであれば容姿は非常に大きなウェイトを占めるかもしれないが、ずっと付き合うのであれば気にならなくなるのが普通である。地デジになったときの感動なんてもうないだろう?美人は3日で飽きるとはよく言ったものだ。

それと同じでマンガも綺麗な絵柄というのは、一時的に目を引くものであって作品の本質ではないのだ。表現する上で、絵が綺麗であることは「読者に伝わりやすい」というメリットがある。だが絵がヘタだからといって伝わらないわけではないのだ。むしろ、ヘタな方が、こちらが頭を使って真剣に読み込むことになるので、余計に物語世界に没頭しやすくなる。 

 

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テクニックはマナー

私が敬愛するベーシストkenkenがこんなことを言っていた。

「テクニックはマナー」

 

絵を見せるのだから、絵がヘタではどうしようもない。それなりのテクニックは身につけてもらわなければならない。だがそこにはどうしても才能という厄介な壁があり、最低限のテクニックを身につけるので精一杯になる人もいれば、超絶技巧をサラサラとこなしてしまう人もいるわけだ。

その人ができる範囲でのマナーを守ってくれればそれでいいのだ。

ちなみにkenkenは超絶技巧をサラサラできてしまうタイプの人間のクセに、努力も怠らないという究極生命体である。


KenKen ベースソロ - "RIZE TOUR EXPERIENCE@Zepp TOKYO"

もったいない

で、何が言いたいかというと、もう言いたいことは無いのだがとにかく「もったいない」という言葉に尽きる。

人はすぐに欠点に目が行ってしまう。欠点が目に入ると途端に興味を失ってしまう。

だが大概のものには欠点があって、欠点のない「私のお気に入り」を探すよりも、「この作品の魅力はなんだろうか?」と何にでも興味を持つことの方が重要じゃないだろうか?

ちなみに私でいえば、絵柄が嫌いで敬遠していたのが、

『ベルセルク』

『ボーイズ・オン・ザ・ラン』

『カイジ』

などである。どれも名作であるが、当時の私はいい作品で出会おうと努力をしない怠け者だったので、全然読む気にならなかった。今ではどれも大好きである。

 

自分が嫌いなものにわざわざ接近する必要などないかもしれない。私だけのお気に入りに囲まれて満足する生活でも構わないかもしれない。

でもきっと、世の中には自分の想像を越えた素晴らしいものがたくさんあって、それらに出会うためには一回自分の殻を破る必要があるのではないだろうか

好き嫌いがその人の人格を作り上げる。新しいものとの出会いは人格をアップデートする。そのくり返しにより人は成長する。

面食いは一生妖怪のままだ。妖怪は成長しない。ポケモンだったらまだ進化する余地があるかもしれないが、妖怪はずっとそのままだ。

 

何の話か分からなくなってきたが、取り敢えずみんなMay Jにもっと優しくしてほしいと思う。

 

以上。

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