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子供の自殺原因の1位は親子関係だそうで…。親子に絆があるという幻想が生み出す悲劇だ。

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血のつながりがあったとしても、結局は人間関係でしかないんですね…。

ライブドアニュースでこんな記事が。

子どもの自殺原因は「イジメ」より「親子の問題」が多い! 日本の自殺率が高い3つの理由


以下、記事より抜粋。



子どもの自殺と言えば、「イジメ」での自殺がニュースで取り上げられることが多いので、私達は、自殺の原因の多くは「イジメ」ではないかと思いがちです。

でも、実際は「親子関係の不和」「親の躾・叱責」「学業不振」による自殺の方が多いのです。

なぜ子どもが自殺をするのでしょうか?
子どもが自殺する原因はいくつも考えられますが、今回は、ポイントを3つに絞って述べてみたいと思います。

宗教観の違い
まず日本で自殺が多く、欧米で少ないのには宗教観の違いがあります。

キリスト教では、自殺は罪深い行為とされており、社会の中のそういう認識が、自殺にブレーキをかけているのではと思います。

自殺が罪深いと思っている欧米の子ども達は、そう簡単に死を選ばないでしょう。

一方、仏教では自殺を否定していません。

「赤穂浪士」の浅野内匠頭の切腹を筆頭に、日本では自死を悲劇的に美しく描くことが多いですね。「死んでお詫びする」とか「潔い死」などと、基本的に死を受け入れたり、死を美化する傾向があります。

そういう文化的背景で育った日本の子ども達は、実行に移すかどうかは別として、簡単に「死んでやる!」と思いがちなのです。

精神的な打たれ“弱さ”
筆者が最近とても気になっていることは、「褒める子育て」や「叱らない子育て」、「子どもを傷つける言葉」や「言ってはならないNGワード」などの情報があふれかえっていて、親が子どもを真剣に叱ったり、我慢させることが少なくなっているのではないかということです。

乳幼児期に穏やかで優しい言葉しかかけられなかった子どもが、小学校へ行き始めて、成績という形で評価が表に現れた途端、親から学業成績について叱責され始めます。

幼児期に精神的な強さが身に付いていない子どもは、容易に我慢の限界を超えてしまうのです。

学業成績のみで判断される教育
日本では、学業成績だけで、勝ち組や負け組と評価されてしまいます。

勉強以外の能力を評価されることはほとんどありません。それは親も同じで、子どもの能力や特性などには見向きもせず、ひたすら周りと同じように進むことを求め、落ちこぼれるなとプレッシャーをかけ始めるのです。

頑張っても頑張っても、できない点ばかりを指摘され、学校のみならず家庭でも、気持ちの安らぎを持つことができません。 
 


悲しい現実ですねぇ。

親子だから絆があるはず、という妄想

親と上手く行かないことがあるのは誰もが認める所でしょう。大なり小なりぶつかることはあります。かくいう私も思春期の時はヒドいもんでした。

ですが大抵の人は大人になるに連れて、親の大事さに気付いたりして関係は修復していくもんです。しかし、だからと言って全ての家族が幸せに仲良くできるわけではありません。この記事にある通り、自殺まで追い込むこともあれば、虐待という形で殺すことだってあります。血のつながりがある=絆ではないのです

子供が殺される事件の犯人の大半が親だという事実もこれを裏付けています。

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修復できない人間関係はある

「人間だから話し合えば分かるはず」というのも幻想です。

修復できない人間関係は確かに存在しますし、それは親子でも関係ありません。なので「親子だから仲良くしなければいけない」と自分達を責める必要はないんです。理想の家族像と違ってしまうのは悲しいかもしれませんが、それでも現実だから仕方ありません。静かに受け入れるべきです。

もしかしたら時間をかけて話し合えば分かり合える時が来るかもしれません。

しかし、解決するまでにどれだけの時間が掛るのでしょうか?どれだけ嫌な相手の顔を見て過ごさなければいけないのでしょうか?

ムリをするのが一番いけない

何にしてもムリをしてはいけません。自分の人生なんですから、したいことをするべきだし、苦手な人間の相手を我慢してまでする必要はないんです。

子供に対して「お前を愛していない」とまで言うのは酷ですが。ちょっと距離を保ってあげることは大切なことです。この辺は自分の過去を思い出せば分かると思います。

ムリをしない関係が一番健全であるのは誰もが認めるところでしょう。


どんな形であれ、みんな幸せであるべき

愛のある家族であれば幸せでしょう。
愛がなくても自由であれば幸せでしょう。

幸せであれば形にはとらわれるべきではありません。自分達が幸せになる方法を探してみましょう。

理想通りに行くのが一番ですが、そんなことばかりではないのは当たり前の話です。時には諦めることも必要で、お互いにムリをする関係が解消することで目の曇りが取れることもあるでしょう。

そしてまた、自分が手を離しても大丈夫だと信じることも、愛情のひとつであると思うのです。



まだ小さい我が子を見ながらそんなことを思った次第でした。


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