俺だってヒーローになりてえよ

何が足りないかって、あれだよあれ。何が足りないか分かる能力。

名著『竜退治の騎士になる方法』で未来の作り方を知る

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どうも。

 

児童書とはいえ、中には大人が読んでも唸ってしまような作品も数多くある。

というかむしろ大人の方が物語を深読みできるので、本を読んで唸りたいのであれば児童書は非常にオススメである。

さて、今回はそんな児童書の中でも特に「社会人にオススメ」と評判の『竜退治の騎士になる方法』を紹介したいと思う。

間違いない名作ではあるのだが、ひとつ難点がある。

それは読み終わった時に「子供のときにこの作品と出会いたかった」と思ってしまう点である。人生を変えるなんて書くと大げさかもしれないが、良書というのは誰かの人生をひん曲げる力があったりするものだ。もっと本を読めと子供の頃の私に言いたい。

 

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あらすじ

竜退治の騎士になる方法

岡田 淳 偕成社 2003-11
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by ヨメレバ

 

その人はジェラルドと名のり「おれは竜退治の騎士やねん」と関西弁でいった。どうみても日本人だった…。「夢」さえすてなければかならず奇跡はおこる。夕暮れの学校でおこったふしぎな事件。

 ※Amazonより引用

非常にシンプルな話である。登場人物はたったの3人。主人公である津村康男とその幼なじみである井口優樹、そして竜退治の騎士ジェラルドである。

話もシンプルで、大人が読めば30分ぐらいで読み終わってしまうぐらいのボリュームである。だがその中に含まれるメッセージは非常に多い。それをどれだけ感じ取れるか、というのも本書の楽しみ方かもしれない。

竜退治の騎士になる方法が載っている

本書のタイトルにある通り、この本の中には「竜退治の騎士になる方法」というのが、笑ってしまうくらい具体的に書いてある。そう笑ってしまうほどに。

書いてしまうとつまらなくなってしまうので、ぜひ本書を読んでその内容を確かめてもらいたい。たぶん、人によっては「なんだそりゃ?」とか「くだらねえ」と思うかもしれない。それぐらいあけすけな内容なのだ。心してかかってもらいたい。気が抜けるだろうから。

実はここが本書のミソである。

竜退治の騎士なんて現実世界にはいない。大体にして竜もいない。

竜退治の騎士というのは私が思うに”夢”の比喩なのだろう。そう考えると一気にこの物語が自分たちの脳みそに襲い掛かってくる。あらゆる疑問を投げかけてくる。

例えば、今腐ったような気分で生きている人には「そのままでいいの?」と語りかけてくる。

例えば、これから社会人として新たなスタートを切ろうとしている人には「どこに向かっているの?」と語りかけてくるだろう。

ちなみに私のような、何がしたいのやら分からなくなっている人間には「できることは何?」と語りかけてくる。非常に示唆の多い物語なのだ。

竜退治の騎士になる方法。そこから見えるものは「くだらない」と思えってしまうようなものの積み重ねの先に未来がある、という事実である。

人生のあり方

この30分で読める物語の中に人生のあり方の本質が含まれていると私は感じた。

たぶんこの感覚は本書を読んだ多くの方が抱くものなのだろう。だからこそこんなにも長く、そしてたくさんの人に愛されてきたのだ。

私はたくさん売れているからといってその本を信用するほど浅はかではない。ただ長く愛されている本は本物だと思う。時間の風雪に耐えうる作品というのは少ないものだ。

人生のあり方なんて誰に答えを出せるものではない、とお考えだろうか?

それは違う。間違いなく答えを出せるものである。

誰かに立派だと言われるためでも、イイねをもらうためでも、フォロワー数を増やすためでもなく、自分の出した答え通りに生きるべきである。

物語のエピローグに主人公2人の未来の話が少しばかり載っている。読後感を爽やかにしてくれる素晴らしいラストなのだが、ここに記された姿が私たちの生きるべき、そして人生というやっかいなやつに対して示すべき態度なのだと思う。

なんとも抽象的な話でも申し訳ないが。

 

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どこにでも道はあり、やることは至ってシンプル

人はいつでも迷い、悩み、立ち止まる。

だからこその人生なのだろうが、実は私たちがやれることなんてのは、どうしようもないぐらいやれることしかないのだ。しかもやっかいなことに自分がやれることさえ分からなくなったりする。不思議なものだ。

壁にぶつかった時は絶望的な気持ちになるし、劣等感や挫折感に苛まれることだろう。

だがどんなときも答えはシンプルである。やれることをやるだけなのだ。

それは壁を壊すために叩き続けることかもしれないし、諦めて違う方法を探すことかもしれない。

重要なのは、何を選ぶかなのではなく、「これだ」と決めることなのだと思う。どれを選んでも構わないのだ。そこに決意さえあれば。

決意さえしてしまえばそこからは至ってシンプルである。くり返しになってしまうが、やれることをやるだけだなのだ。

そんなことを本書から私は学んだのであった。

あなたはどんな感想を抱くだろうか?

当たり前の話だが、これはあくまでも私の感想である。

実際にこの物語を読んであなたがどんな感想を持つかは私には分からない。

それが私と同じものであれば嬉しく思うし、また違った意味を見つけてくれればそれはそれで幸せに思う。

どうであれ、この物語に出会ったことを感謝する気持ちは、私もあなたも変わらないと思う。

 

以上。

竜退治の騎士になる方法

岡田 淳 偕成社 2003-11
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