俺だってヒーローになりてえよ

何が足りないかって、あれだよあれ。何が足りないか分かる能力。

人を“ずる”や“不正”に導く8つの要素が面白い

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どうも、ずるはしない系ブロガーのひろたつです。具体的に言うと、ネタバレでPVを稼ごうとはしません。

 

今回の記事は誰の身にも覚えがあるはずの、“ずる”についてである。

 

ずるの正体 

誰だって一度ならず“ずる”をしたことがあると思う。

これくらいはいいだろう…、誰も見ていないし…。そんなことを考えながら、ちょっとした不正やごまかし、嘘に手を染める。

いけないことだと誰もが分かっている。でもやってしまう。

それは一体なぜなのか。どんな条件が揃うと人はずるをするのか。

 

興味が湧かないだろうか?私は完全にツボである。ぜひとも知りたい。

 

ということで、私のような人のためにこの記事では、「人を“ずる”や“不正”に導く8つの要素」について説明する。

意外なものから、身に覚えがありすぎて思わずニヤけてしまうものまであって、非常に面白い。

 

好奇心を満たすために読むも良し。自分自身の過去の経験に照らし合わせて納得するも良し。会社の不正行為を減らすためのヒントにするも良し。

好きなように活用していただきたい。

 

では行ってみよう。

 

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①正当化

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私たちの多くは自分自身を、「聖人ではないけど、そこそこ正直者」であると評価している。

なのでたとえそれが不正行為だと分かっていても、「そこまで酷くはない」と思えるレベル(自分を悪人だと思わずにいられるレベル)であれば手を染めてしまう。 

たとえば、職場の備品を盗むのは簡単でも、現金を盗むのには抵抗がある、といった例である。たとえ同じ金額だったとしても、物品を拝借(この言い方も実にいやらしい)するのと、現金を鷲掴みにするのでは、自分自身に持つイメージがだいぶ変わってしまう。

つまり私たちは「自分自身を正当化できるレベル」でなら、いくらでもずるをしてしまうのだ。

 

②利益相反

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この言葉は「サービス提供者が2つの方向に引き裂かれる状況」を指す。

本屋を例にしてみよう。

あなたは本屋の店長だ。最近発売された面白いマンガを平積みで並べている。きっとたくさん売れることだろうと期待してのことだ。実際マンガは売れていく。あなたの懐は潤う。客も面白いマンガを手に入れられたので幸せになる。

これだけを見れば問題がないように思われるかもしれない。

ここにもうひとつ条件を付け加えよう。

実はそのマンガは、作者がとあるトラブルによって、自身が運営するサイトにて無料で提供しているのだ。あなたはその事実を知りながら、客に売りつけていた。

本当に客のことを考えれば「ネットで無料で読めますよ」と教えればいい。

だけどこうも考える。いや、考えたくなってしまう。

「でもマンガの面白さは、やっぱり紙じゃないと分からないよ。実物で楽しむのが一番なんだから自分のやっていることは間違いじゃない」

 

このように人は、自分の利益が絡むと自分にとって都合の良い理由を探してしまうのだ。動機によって目が曇ってしまうのである。 

 

③創造性

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私たちはいちいち自分の行動すべてに理由をハッキリとは決めていない。感覚で決めることがほとんどだ。無意識と言ってもいいだろう。

でも理由を尋ねられると、途端にそれらしい理由を並べ立て相手を納得させようとする。そして同時に自らもその理由に納得する。

これは人間の創造性がもたらす現象だ。

 

こんな実験がある。

コーヒーショップの客に5ドルの報酬でとある問題を解いてもらう。客が問題を解いたら、店員が報酬を渡すのだがそれは実は間違えて9ドルになっている。このときにどれだけの客が正直に4ドルを返却するかを確認してみた。

 

パターンはふたつ。

ひとつは実験の条件そのまま。

もうひとつのパターンでは客に「いらだち」を経験させることにした。

つまりこうだ。

店員が客に問題の説明をしようとする。協力してくれたら報酬を払うと話すのだが、途中で店員の携帯電話が鳴り出す。店員は何の断りもなくその電話に出て、友人らしき人物と余計な会話を12秒間する。それが終わると、説明の中断については何も触れずに課題の説明を続けた。

 

このふたつのパターンでどれだけの差が出ただろうか。

 

「いらだちなし」の条件では、余分なお金を返した人が45%だった。

しかし「いらだちあり」の条件では、たったの14%だった

 

これは「12秒間のいらだちを受けた私はずるをしても許される」という理由を創造し、自らを納得させた結果だと言える。 

 

④ひとつの反道徳的行為

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さきほども書いた通り、人は「自分はそこそこ正直者」だという自己評価を下していることが多い。だからこそ世の治安が成り立っている。

しかしそれゆえに「ひとつのずる」をしたことによって、ずるのハードルが下がってしまうという現象が起こる。

一度レジから小銭を盗んでしまうと、二回目のハードルはぐっと下がる。その内に常習犯の出来上がりだ。 

 

またダイエットでも似たような例がある。

あなたはダイエットの真っ最中。この3ヶ月ほど糖質を制限し、非常に健康的な食生活を送っている。

しかし今日問題が発生した。友人が家に遊びに来たのだが、なんとあなたがダイエットをしていることを知らずにケーキを買ってきてしまったのだ。

せっかく友人が買ってきたケーキである。わざわざ断るのも悪い。それにこれまで3ヶ月間も摂生してきたのだ。このケーキ一切れぐらいならば別に構いやしない…。

そんな考えが一度生まれると、「もうちょっと」の欲求に抗えなくなっていく。

 

他にも「偽物のブランドもの」を身に付けているだけで、ずるや不正に手を染めやすいことが調査の結果分かっている。

 

⑤消耗

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人はストレス(負荷)が多くかかると自制心が弱まるという傾向がある。つまり疲れているときほどずるや不正への抵抗心が弱まるのだ。

ダイエットをしていても、仕事でクタクタになった日はついついケーキを食べてしまう。

無駄遣いをしないと決めていても、嫌なことがあるとアマゾンで余計なものを買ってしまう。

みんなも身に覚えがあるんじゃないだろうか。

 

こんな話がある。

刑務所から受刑者を仮釈放させるのは判事である。受刑者と面接をひとりひとりと行ない、「問題なし」と判断すれば、晴れて受刑者は仮釈放の身となる。

ここでひとつ面白い傾向が見られた。

判事は仮釈放をするための面談を一日中行っているのだが、仮釈放の許可を出すのが「1日の一番最初」と「昼食休憩直後」に集中していたのだった。

これはつまり、気分が最も爽やかでストレスの少ない状態だったからこそ、難しい判断ができたのだと言える。

 

他にも「大学の期末試験の直前になると祖母の死亡率が異常に高くなる」なんていう調査結果もある。

これも、追い詰められた学生がストレスによって、「親類が死んだ」という嘘をつくことに対して抵抗が弱まったことが要因だと考えられる。 

 

⑥他人が自分の不正から利益を得る

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自分が利益を得るために嘘をついたり、ずるをすることは「自分が悪人」だと思わされる行為である。なのでみんなそれなりのレベルでずるを抑える。(ずるをすることには変わりないけど)

しかしこれが他人の利益のためとなると話が変わる

時代劇で出てくるネズミ小僧が良い例である。金持ちの蔵から金を盗み、貧乏な人に配る。その姿は正義の味方として描かれることが多い。盗みが悪いことだとは分かっているが、そこには「正当化」できる理由がある。

またお世辞もそうである。全然そんなことを思っていなかったしても、相手が喜ぶことを計算して褒める、なんてことは社会人であれば幾度も経験があるだろう。お世辞、という言葉でごまかしているが、結局はただの嘘なのだ。

 

自分ためではなく他人のためだ、という正当化がずるへのハードルを低くする。

 

⑦他人の不正を目撃する

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不正に対して一定のハードルが存在する。これは道徳心や社会通念に根ざしたものだろう。

だがこれが簡単に崩れる状況がある。それは「他人の不正を見る」ことだ。

自分から進んで不正に手を染めることには抵抗があるが、目の前で不正をされると「やってもいいか」と思えてしまうのだ。

 

例を挙げるとこんな感じだろうか。

会社で他の部署が上に報告する資料で数字をごまかしていることを知ってしまったとき、自分も少しぐらいならいいかと思う。

友人が万引きしているのを見ると、自分もちょっとなら…と考えてしまう。

 

虐待されて育った子供が親になったときに、やはり自らの子供を虐待してしまう、という行為も、少々歪んだ形ではあるものの、この要因が当てはまるだろう。

 

⑧不正の例を示す文化

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組織ぐるみでの不正というのもある。人は集団になることで不正への抵抗を失ってしまう習性がある。そこに「不正をすることが当たり前である」という正当性を見つけてしまうからだ。

上でも書いたように、人は他人の利益に繋がると分かっていると不正に手を染めやすい。集団になれば、当然自分の行為が周囲の人間に影響を及ぼすことが想定される。企業であれば、自分の行ないによってみんなの給料が保証されるかもしれないのだ。これは正当化するチャンスである。

社会性があるからこそ、人はずるや不正を感染的に行なってしまうのだ。 

 

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終わりに 

以上が「人を“ずる”や“不正”に導く8つの要素」である。楽しんでもらえただろうか。

人がずるをすることは分かっていたけれども、こんなにも簡単に人は崩れてしまうのかと驚く一方、自分自身を省みると、「まあそうだよね」と思わされることばかりだった。

人はかくも、ずるに弱いものだ。

 

ちなみに参考にしたのはこちらの書籍。

 

行動経済学の第一人者であるダン・アリエリーが数々の人体実験(?)によって、ずるの正体を突き止めた書籍である。

ずるに関する実験があまりにも面白くて、周りの人たちに話したくなってしまうものばかりである。詳しい内容が知りたければぜひ手に取っていただきたい。

 

以上。 

 


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